当科は、平成12年に膠原病・リウマチ・アレルギー科として開設された関節リウマチや全身性エリテマトーデスを中心とした自己免疫疾患を専門とする科です。自己免疫疾患は、皮膚、関節、さらに様々な全身の諸臓器の症状が出現する疾患です。私達はその専門医として、全人的医療のフィールドの中で患者さんとの関係性を築きながら、内科学全般の幅広い知識と診療能力を背景に全身を総合的に見て診断・治療を行っています。

臨床医として、“豊富な知識で患者さんに優しく”をモットーにして、副作用を最小限にしながら免疫抑制剤や生物学的製剤を使用し、身体機能や生活の質の改善をめざします。若い医師には、日々の診療の中でクリニカルクエスチョンを思い浮かべて、最新のエビデンスを吸収して医学的知識を増やし、私自身もその刺激を受けて成長する、そのような科でありたいと思っています。

アンメットニーズに応える基礎研究も着実に積み重ね、様々な疾患の病因研究を行い、新たな治療のターゲットを模索しており、最近では膠原病の予後に影響を及ぼす合併症である間質性肺炎の病因、線維化機序などの研究も進めています。

免疫学の面白さを感じ、明るいアットホームな雰囲気のもとで、免疫疾患の治療とその研究に励んでいきます。